水密性能 - システムサッシ・ドアの5つの主要特性のひとつ

水密性能

防水性とは、窓およびドアが閉鎖状態において、風雨同時加圧条件下で雨水の浸入に耐える能力のことです。

重要な説明
多くの人は防水性と気密性は同じものだと誤解していますが、実際には異なります。過去にはガラス取り付けにシリコンシーラントが使用されていましたが、その耐候性の悪さにより以下のような問題が発生しました：

熱膨張・収縮による亀裂

経年硬化によりシール機能が失われる

現代ではシーリングにEPDMガスケットが用いられていますが、強風時の雨圧によってポンピング効果が生じ、微少隙間から水が侵入する可能性があります。

重要な設計原則
「遮るよりも排水」の考え方

多段階の排水経路により、侵入した雨水をフレーム外へ排出します。

空気圧を均等化する空胴構造により、水が室内側へ逆流するのを防ぎます。

トリプルディフェンスシステム

一次シール:EPDMガスケット（耐候性あり）

二次シール:構造的障壁（例：サーマルブレイク）

三次排水:傾斜付きドレインホール＋毛細管防止構造

設置精度

枠と壁のシーリング:ブチルテープ＋発泡材

敷居フラッシング:水を外側に流す構造

性能基準
GB/T 7106-2008 グレード:クラス1（最低）～クラス6（最高）

江蘇省要件:クラス4（350Pa以上の圧力を耐える）

プロのアドバイス: 海岸沿い／高層ビルプロジェクトの場合、以下を仕様に記載してください
✔ クラス5-6の防水性
✔ 動的試験（台風条件を模擬）
✔ 15°傾斜試験による排水検証